また暫く間が空いてしまいました。
依然として大いなる残暑は続いていますが、そろそろ秋へ。ひとつの季節を越える頃、ひと夏越え、今年の夏は何かと満喫したように思う。前回の更新が私にとって大切な出来事となった東京への滞在記でしたが、以後旭川へ帰ってからも、お陰様で燃え尽きることもなく、凄まじい暑さのなか、退屈なのか忙しいのか、笑っているのか泣いているのか、そんな日常を過ごしている。
遅れてしまいましたけど、5/26吉祥寺WARPでの現代ライブ映像をYoutubeに上げました。撮影監修 小山"yahoo!"雄大。是非どうぞ。
VIDEO
もはや記憶がややおぼろではあるのですが、更新をかまけて空いた日々のこと、夏のあいだに印象的だった出来事を写真とともに大まかに振り返る。
まずは6月23日モスキートでのTG企画NEW ORDER、ぬかりない出演勢。今回でTG企画は18回目を迎え歴代のフライヤーを壁に貼る一面も。何気にnano distro出店、in a coma、現代での出演も含めれば私1回目から全てその場にいて、たくさんの衝撃を受けている。皆勤賞。
ミスコーナーはモスキートでは何気に初。雰囲気も合ってとても良かった。初期の頃のように照明が久々に電球1個のライブで、セットやライブそのものは進化してるけど視覚的に旭川で頻繁に見れてた頃を彷彿として懐かしかった。
それからGOMNUPERS、いつ見てもたまらなく、あの音圧がいつ観ても愛おしい…。ロブさんが加入後ははじめて観れて、最強にカッコよかった。
そして初来旭だったskillkills、音源を聴いて近いうちの北海道でのライブが予感的にイメージ出来たバンド。どの音楽が好きな人にもアプローチ出来る音楽って案外なかなか無いと思うのだけど、一体感とうねりがハンパなかった。私が言うまでもなく、聡君のドラムは素晴らしくカッコイイ。春先に観れたcrypt cityと今回のskillkillsと10月には待ち遠しいZのライブも控えてるし、今年3回も旭川でこのリズムを体感出来るのは贅沢なこと。
トリはTG、この日から初披露だった新曲が新境地で良かった。TG流LUNGFISH解釈…?そんな印象。前の新曲も好い。現在のTGだからこそ成し得た音。
この日は、5月の現代吉祥寺で大変お世話になったWARPの名PAイシイ君と名カメラマン ヤフーも旭川に来てくれて、間を置かない再会ができて嬉しかった。
打ち上げは脇田帰郷につき当然の如し愉快な泥酔コース。飲みやすく酔いやすいジャワ水の恐ろしさを思い知る。後半、記憶は消えた…。翌日は凄まじい二日酔いでした。
そして7月になり、毎年恒例ギリヤーク尼崎さんの青空舞踏公演が今年も旭川で。3日は西武前。職場から駆け抜けて観れたギリヤークさんはとんでもない刺激だった。今年で御歳82歳、芸歴44年目の鎮魂の舞。心臓にはペースメーカー。身体的な限界点なんてとうに越えてるはず。それであるのに年を重ねていけばいくほど不思議なほどの精神力やバイタリティが増してるのが見て取れる。私がこの時期に毎年ギリヤークさんを見るようになり6年目になる。年を追う毎に毎夏ここで観れることが奇跡のように思う。ギリヤークさんに限らず、一筋に続けていく姿って本当に圧巻されるし尊敬する。
ギリヤークさんは、たくさんの魂を背負っているんだな。
もう、ここまでくるといつ最後に観れるかも正直言ってわからない。またここでギリヤークさんが踊り続けるならやっぱり観ようとは思うけれど、数年前までは街ゆく人々の奇特なものを観る眼差しが辛くて、西武前は苦手だった。それでも昨年からはそんな街ゆく人々も冷たさを感じることはなくなった。それは311以降の、暗黙の人々の寄り添い方なのかもしれない。
日にちを跨いで、5日は三番館前。外は生憎の雨模様。大雨の中、雨天決行。
今までギリヤークさん観れる時は晴天に恵まれてたので、ここまで大雨の中で見たのはじめてだった。大雨さえ味方につける凄まじさ。壮絶だった…。
北海道の七夕は8月だけど、いざ8月になれば意識は薄れてしまう。織姫とか彦星っていう知らない人達の逢瀬を想うよりも、本当は、自分の周りの気心知れる人達と言葉だとか言葉にならない何かを交わし共有するほうが、ずっと奇跡的なモノなんだって。
みんな、こっそり気付きはじめている。
久しぶりに当麻へ帰省。チルアウト、閑静な郷愁。
私個人的にはカスバーツを聴くと音風景としてこの町を思い浮かべてしまう。
その翌日には東川イシキトにてポヤンミーティング。ここ最近にかけて東川には所縁があり、当麻を含めすっかり私の生活の中に旭川ナナメ横が馴染んでいる。ポヤンポヤンの、目標はコレと定めた時の団結力や、文殊の知恵の如く各々が特技を活かしチームワークをこなす清々しさはその一味としてもカタルシスのような感動を覚える時がある。
それから7月16日には、しょうじが旭川遊びにきてくれた。2年ぶりに旭山動物園へ。
動物園をぐるっと楽しんで、あとはラーメンに宮越屋に地ビール館と、実に旭川観光らしいコースを巡る。こうして旭川に来てくれるのは本当に嬉しくてありがたいこと。なにせしょうじと話すと毎回モチベーションがぐっと上がる。よき理解者。心の友。だから私もがんばって恩を返したいな、と思えるのです。しょうじありがとう。
言葉にすれば有り触れてしまうけれど、そのとき友達と会えることが、いかに大切で大事なことかと身に沁みて思う。それは、ジョルジュのことがあってから、根本的に気付かされた。会いたかったり話したかったり思うだけではなく、そもそも行動ができるなら行動に移さなくてはダメなんだ、失ってからではもう遅い。いつか後悔しないための一期一会。これもジョルジュが残してくれたもの、なんだろうね。ジョルジュとだって、まだまだ話したいことはあったんだよ。
そんなことを話しながら、食した地ビール館のジンギスカンが美味しかった…。
しょうじまたね!
連休の終わり頃、まもなくに控えたダモ鈴木さん来旭の日にポヤンポヤン出店時で配布するzineの表紙と裏表紙絵の作成にとりかかる。
出店前日にはモスキートに行きポヤン出店のセッティング。今回私が調理で担ったのはパラータ。セッティング時に試作品を持って行ったが、冷めるとどうしても生地が堅くなることが発覚、前日にして大幅なレシピ変更。モスキートから帰宅して即仕込み開始。私はこれを後にパラータパニックと呼んだ。(参考がてら本場インドのパラータ作りの動画を見たが、ひとさし指で宙に描いて生地を回し延ばしてく姿に心折れかける。さすがに私が実際に作ったパラータはこの行程を避けたレシピでしたが、興味がある人はYoutubeで検索して見てみて下さい…)この日ほどパラータに翻弄された日は後にも先にもないでしょう。
そして迎えた当日、7月20日モスキートでのダモ鈴木さん北海道ツアー旭川編。元々この日は観に行く予定で楽しみにしていたので、こうしてポヤンポヤンでフード出店として参加出来たのは光栄に、嬉しく思いました。お誘いくれたNYABAROBA、関係者のみなさまありがとうございました。今回のポヤンポヤンのメニューはこちら。今回もポヤンカレー大人気。ダモさんにも食べて頂き感激でした。
札幌のサッピーこと3rd happy hardgoreは、今やすっかり旭川でも定着してライブが観れることが多くなりましたね。今回もカッコよかった。ライブ終盤、大ちゃんバカスカとドラム叩いてピュン!とステージからはけ、テッピーはギター投げて、さらに投げキッスしてステージを降り、大爆笑。
それから久々のshhh、リズミカルになっていた。shhhの面白いところは毎回即興ゆえに2人とも持ち時間を把握しておらず、30分経ったらPA席から大西さんが照明暗くして強制終了されるところ…要タイムキーパー。だが、それが妙にクセになる。半ばshhhの持ち味となっているので、いっそこのスタイルで続けてほしい。
続いて東京の井上経康さんは初の北海道でのライブ。真夏に相応しい心地良い納涼感。
そして、ポヤンポヤンの生みの父、WATCHMANが旭川に帰ってきた。久々に会ったらヒゲを生やしてダンディになっていてビックリ…。踊らずにはいられない最高のセットで堪能。
そこから旭川でのDAMOS NETWORKのはじまり。まずは、ダモ鈴木さん+WATCHMAN+井上経康さん。ダモさんのガツッとくるボーカルにWATCHMANのめくるめくリズム、井上さんが作りだすトラックの清涼感。
続いてダモ鈴木さん+3rd happy hardgore+大西カズマサ(TG,モスキート)へと編成が変わる。
最高にイカしてた。
そしてダモ鈴木さん+NYABAROBAで旭川DAMOS NETWORKの〆。全てのセッション含め1時間半はぶっ通しで歌い続けるダモさんのタフさに圧巻。feel free enagy!
その後トリが主宰のNYABAROBAのライブ。センスの塊みたいなライブで良かった。今じゃすっかり旭川に縁あり付き合いの長い友、札幌のゲスゲス高橋率いるバンド。今回のNYABAROBAで歴代含めゲスゲスのバンドはコンプリート体験(…とお互い思っていたが後日遠藤コアが残ってたことが判明!機会をみて現代でやりたい)。素晴らしいギタリストだなと改めて。ダモさんの北海道招聘という大きな企画を担い、皆さんとてもイイ表情をしていた。本当にお疲れさまでした。
その後の打ち上げでは、いつものWATCHMAN劇場をはじめ、サッピー漫才があったり
モスキート初のサインをダモさんに書いて頂いたりと、非常に楽しいひとときでした。
その翌々日の22日、クラブモナークでWATCHMANと大西さんがDJすると聞き遊びに行く。WATCHMANはmelt bananaかけたりと、非常にテンション上がった。
そうして8月をむかえる。WATCHMAN旭川滞在最終日にポヤンポヤンのみんなで大西さんとタケの家で"夏のパンまつり"をする。
久々のかず二郎、WATCHMAN作の渾身のエビパンとホタテパン(くい亭なき今旭川でエビパンが食べれるとは…)が美味しかった。私はドラゴンフルーツジャムを挟んだヴィクトリアサンドイッチケーキを焼いて持参したのだけど好評で良かった。
このほか、猛暑にかまけて、ぶんごで白熊を食べに行ったり
浴衣でプラネタリウム見に科学館へ行くなどをした。
私の8月だった。なんとなく思いつく限りの夏満喫。4年前に買って着る機会を伺っていた中原淳一浴衣もようやく袖を通せたのでよかった。
そして9月をむかえ、9月1日にはモスキートでTGとアナザー合同企画"CLOSER"へ。この日はぐるっと囲む式のフロアライブ。一度モスキートでこういうライブを観てみたかったのでとてもよかった。雰囲気抜群。旭川きってのわかってILL DJ qomaiのじゅんちゃんがまた好い空間を紡ぎだす。
Another 9noteも1時間の長めセットで堪能。2マンならではの醍醐味。
TGもフロアライブがとても映える良いライブだった。
谷さん、こんなところに登る。そして降りられなくなっていた…
ミウミウ、更なる新境地。ドラムの上でヴォーキングダンス。
ライブ終盤にはアナザーたくじとタイチがギターで参加。モトイさんがピンvo.となり、6人編成TGという一望も。
企画自体もゆる過ぎずふざけ過ぎずの良いバランスを保っていて良かった。CLOSERまたやって欲しいですね。
打ち上げでのセッションでは、Another 9noteに加えてモトイさんが"F"を歌ったり
大西さんが謎のパイプ笛を吹いたり
ミウミウがギターを弾いたり歌ったり
一体感を見せたり
モトイさんベースに、オガワさんギターでsubsonicだったり。
じゅんちゃんのマイクがイカしていた。
そんな感じの愉快なCLOSERだった。
そうこうしながら、今に至り私はひとつ季節をまたいでいく。
それでもこれで全てではない。けれども、それらばかりが脳裏に浮かぶ。終わらない夏。